50代になると、「あと10年で定年…本当にこのまま続けていいのか?」と悩む公務員は多いです。
特に資産形成がある程度進んでいる方や、趣味・やりたいことが明確な方ほど、
早期退職という選択肢が頭をよぎります。
本記事では、50代公務員が早期退職を検討するときに知っておくべきメリット・デメリット、
そして実際に退職した方々のリアルな”その後”を紹介します。
✅ 本記事の内容
- 50代公務員が早期退職を考える理由
- 早期退職のメリット・デメリット各5選
- 退職した上司・同僚のリアルな体験談
✅ 本記事の信頼性
- 著者は公務員歴20年近く、資産形成9割達成
- 50代半ばで早期退職した上司を数年に1回ペースで目撃
- 退職後に遊びに来てくれた方々から直接話を聞いた実体験ベース
この記事を読むことで、
「50代で辞めるのは正解か?」という問いに対して、冷静に判断するための材料が揃います。
早期退職やFIREを視野に入れている50代公務員の方は、ぜひ最後までご覧ください。
50代公務員が早期退職を考える理由とは

50代は公務員人生の中でも「最後の分岐点」と言える年代です。
定年まであと10年前後。体力も気力もまだある。資産もそれなりに貯まっている。
だからこそ、「このまま定年まで我慢するのか?」という問いが頭をよぎります。
安定を捨ててでも辞めたい…リアルな退職動機
50代公務員が早期退職を考える理由は、大きく分けて以下の3つです。
- 時間の自由を取り戻したい
通勤・残業・組織のしがらみから解放され、家族や趣味に時間を使いたい - 精神的ストレスから逃れたい
人間関係・責任・板挟み…これ以上続けるのは限界だと感じる - 第二の人生を早くスタートしたい
まだ体力があるうちに、やりたいことに挑戦したい
私の職場でも、50代半ばで退職する方が数年に1回ほどいます。
共通しているのは、「お金の準備ができていて、やりたいことが明確な人」だということ。
FIRE達成者が増えている背景
最近は、FIRE(経済的自立と早期退職)という概念が広まり、
公務員でも資産形成に成功してFIREを達成する人が増えています。
背景には以下のような変化があります。
- 新NISA・iDeCoなど、投資環境が整った
- インデックス投資の知識が広まった
- 「老後2000万円問題」で資産形成の意識が高まった
- SNSやブログで「公務員×FIRE」の実例が可視化された
50代は、退職金という「まとまった資金」も手に入るため、
FIREを実現しやすいタイミングでもあります。
50代公務員が早期退職するメリット5選

ここからは、50代で早期退職するメリットを5つ紹介します。
「辞めたらどんな良いことがあるのか?」を具体的にイメージしてみてください。
①時間的自由が手に入る
最大のメリットは、時間を自分でコントロールできること。
- 毎朝の通勤ラッシュから解放
- 残業・休日出勤のストレスゼロ
- 家族との時間を優先できる
- 趣味・旅行・ボランティアなど、好きなことに時間を使える
時間的自由は、お金では買えない最高の資産です。
特に50代はまだ体力があるため、活動的に過ごせる貴重な時期でもあります。
②精神的ストレスから解放される
公務員特有のストレス──人間関係、責任の重さ、板挟み──から完全に解放されます。
茶ぴ子「月曜日が憂鬱」「朝起きるのが辛い」という感覚が消えるだけで、人生の質は劇的に変わります。
退職後に遊びに来てくれた元同僚は、
「毎日が日曜日で、ストレスがゼロになった」と笑顔で話していました。
③第二の人生を早くスタートできる
50代はまだ「若い」部類に入ります。
定年を待たずに退職することで、体力・気力があるうちに新しい挑戦ができるのが大きなメリット。
- 趣味を仕事にする(例:蕎麦屋開業)
- ボランティア活動に本格参加
- 長期旅行・海外移住
- 副業・フリーランスとして自由に働く
やりたいことを「定年後の楽しみ」として先延ばしにせず、
今すぐ始められるのは大きな魅力です。
④退職金を活用して資産運用できる
50代で退職すると、退職金という「まとまった資金」が手に入ります。
これを元手に資産運用を見直せば、配当金・分配金で生活費を賄うことも可能です。
例えば、退職金2,000万円を年利4%で運用すれば、年間80万円の収入になります。
年金受給開始までのつなぎ資金としても活用できますね。
⑤健康寿命を有効活用できる
健康寿命(元気に活動できる期間)は、男性で約72歳、女性で約75歳と言われています。
50代で退職すれば、まだ20年以上も「元気な時間」が残っているわけです。
定年まで我慢して、60歳から趣味を始めるよりも、
50代のうちに始めた方が、より長く・深く楽しめますよね。
50代公務員が早期退職するデメリット5選


メリットだけでなく、デメリットもしっかり理解しておくことが大切です。
ここでは、50代早期退職の「落とし穴」を5つ紹介します。
①安定した給与・ボーナスがなくなる
最大のデメリットは、毎月の安定収入がゼロになること。
公務員は給与・ボーナスが確実に入ってくるため、
辞めた瞬間に「収入ゼロ」という現実に直面します。
資産形成ができていないと、精神的にかなりキツイです。
②退職金が満額もらえない可能性
早期退職すると、退職金が減額されるケースがあります。
自治体によって制度が異なるため、事前に人事課で確認しましょう。
定年まで勤めた場合と比較して、
数百万円単位で差が出ることもあるので要注意です。
③社会保険・年金が不利になる
公務員を辞めると、以下のような変化が起こります。
- 健康保険:共済組合→国民健康保険へ切り替え(負担増)
- 年金:厚生年金の加入期間が短くなり、受給額が減る
配偶者の扶養に入れる場合は負担を軽減できますが、
単身や共働きの場合は要シミュレーションです。
④社会的な信用が下がる可能性
「公務員」という肩書は、社会的信用の象徴でもあります。
辞めると、以下のような場面で影響が出ることがあります。
- クレジットカードの審査
- 住宅ローンの借り換え
- 賃貸契約の審査
すでにローンを完済していたり、資産が十分にあれば問題ありませんが、
これから大きな買い物を予定している場合は注意が必要です。
⑤暇を持て余すリスク
意外と見落としがちなのが、「やることがなくて退屈になる」リスク。



趣味や目的がない人は、退職後に生きがいを見失いやすいです。
退職後に遊びに来てくれた元同僚の中にも、
「最初は嬉しかったけど、意外と暇で困ってる」という本音を漏らす人がいました。
趣味・ボランティア・副業など、「退職後の時間の使い方」を事前に考えておくことが重要です。
【実例】50代で早期退職した公務員のリアルな”その後”


ここからは、実際に50代で早期退職した公務員の方々のリアルな体験談を紹介します。
「退職後の生活ってどんな感じ?」が具体的にイメージできるはずです。
ケース①趣味が高じて蕎麦屋を開業した元上司
50代半ばで退職したある元上司は、
退職後に蕎麦打ちの修行を始め、なんと小さな蕎麦屋を開業しました。
収入は公務員時代よりも減ったそうですが、
「自分のペースで働けるし、お客さんに喜んでもらえるのが嬉しい」と、とても充実した表情でした。
趣味を仕事にするというのは理想的ですが、
退職前から準備していたことがポイントです。
ケース②資産形成を終えて趣味とボランティア三昧
資産形成が完了していた別の方は、
退職後は登山・旅行・地域ボランティアを中心に生活しているそうです。
「経済的な不安がないから、心に余裕がある」
「毎日が楽しくて、退職して本当に良かった」
と話していました。
この方の場合、趣味が明確で、資産も十分だったため、
FIRE後の生活が非常にうまくいっている好例です。
ケース③退職後に遊びに来てくれた元同僚の声
退職後に職場に遊びに来てくれた元同僚に話を聞くと、
反応は大きく2パターンに分かれます。
- 満足している人:「毎日が自由で最高!」「ストレスゼロ」
- やや後悔している人:「意外と暇」「やることがない」
共通しているのは、
趣味・やりたいことがある人ほど満足度が高いということ。
逆に、「とりあえず辞めた」という人は、退屈に感じやすい傾向がありました。
まとめ:50代公務員の早期退職は「準備次第」で最高の選択になる
50代公務員の早期退職は、メリットもデメリットも大きい選択です。
だからこそ、感情だけで決めるのではなく、
しっかりと準備をした上で判断することが重要です。
✅ 早期退職が成功しやすい人の特徴
- 資産形成が完了している(生活費の25年分が目安)
- 趣味・やりたいことが明確
- 家族の理解と協力がある
- 退職後の収入源(配当・副業など)を確保している
50代で早期退職するかどうかは、
「準備」と「心の準備」の両方が揃って初めて成功します。
まずは、
- 生活費と資産の見える化
- 退職後のシミュレーション
- 趣味・やりたいことリストの作成
この3つから始めてみてください。
そして、「辞めても大丈夫」という確信が持てたら、
早期退職は最高の選択になるはずです。
あなたの50代が、自由で充実したものになりますように。







