「iDeCoと新NISA、どう使い分ければいいかわからない」
「安定しているけど、このまま定年まで働くのかな…」
そんな不安や疑問を持つ30代・40代の公務員の方へ。
本記事では、安定職ならではの特徴を活かしながらFIREを目指す具体的な方法を、
実際にFIRE準備を進めている筆者の体験談を交えて解説します。
✅ 本記事の内容
- 公務員がFIREを意識し始めるリアルな理由
- iDeCo・新NISA・投資信託の効果的な使い分け方
- FIREに向けて「今すぐ」できる資産形成のステップ
✅ 本記事の信頼性
- 筆者はFIREまであと少し!現役の40代公務員で2人(高3・中1)の母
- iDeCo・新NISA・投資信託の資産運用を15年以上継続運用し、資産を約4.5倍に増加
- 節約・投資・教育費管理など、実体験に基づくFIRE準備を実践中
この記事を読むと、
「安定した職にいながらでも、将来の自由を手に入れる方法」がわかります。
仕事も家庭も大切にしながら、“自分らしく生きるFIRE”を目指したい方は、ぜひ最後までご覧ください。
30代・40代公務員がFIREを意識する理由と現実
公務員という安定した職業に就いていても、「このままでいいのかな」と感じる瞬間はあります。
子育てや仕事の両立、年功序列の職場環境、そして自分の時間のなさに気づくと、
“経済的自由”への憧れが少しずつ現実味を帯びてくる人も多いでしょう。
この記事では、公務員である著者がFIREを意識し始めたきっかけや、
安定職ならではの悩み・現実を体験談を交えて紹介します。
育休明け、疲れ切った毎日に「いつか自由になりたい」と思った
私が「FIRE」という言葉を知る前から、早期退職への憧れはありました。
きっかけは、育休明けの復職。
毎日、職場と保育園と家を往復するだけの生活に、正直、心も体も疲れ切っていました。
「若いうちは頑張れる!だけど、元気なうちに退職してゆっくり過ごしたい」

そんな想いを抱いたのが、今思えばFIREを意識し始めた最初の瞬間でした。
やりがいはあるけれど、“頑張る人ほど損をする”現実もある
公務員の仕事にはやりがいがあります。
でも、配属希望が思い通りになる確率は、私の場合異動6回中2回が希望通りでした。それ以外は、勤務地域は希望通りだけど業務内容が違う、とか、希望の仕事内容に似てるけどちょっと違う・・・という感じでした。人事の人も大変だとは思いますが、希望通りじゃなかった時のガッカリ感は半端ないです。次の異動までの3〜5年間耐えなくちゃいけないわけですから。
どの部署でも全力で取り組んできましたが、
実際には古い考え方の人が多く、効率化が進まない職場も少なくありません。
そして何より、一生懸命頑張る人ほど仕事が集まる。
子育てしながら責任感を持って働いていましたが、
「どうして真面目な人ほど報われないんだろう」と感じることもありました。
自分より給料の高い人が隣で暇そうにしている現実。新採さんの面倒を見ていて自分の仕事時間が確保できず、残業してこなし、汗をかきながら帰宅して家事をこなす(最近の若い方を責めるつもりはありませんが、何度も同じことを聞いてくるので時間をかけて何度対応してあげても、帰り際「何か手伝いますか?」とか、あまり言わないですよね・・・先輩は自分の時間を割いて教えるの当たり前??だとしたら一回で覚えてほしい。けど言ったらパワハラ?だし。私の周りだけだったらスミマセン。)。
誰か1人の問題ではなく、組織全体の問題。



この“やるせなさ”が、FIREを本気で考えるきっかけになったと思います。
資産が増えたことで、心に余裕が生まれた
少しずつ投資を続け、資産がある程度の金額になってからは、
「仕事がすべて」ではなく、「自分の人生をどう生きたいか」を考えるようになりました。
お金が安心感をくれるわけではないけれど、
“選択肢を増やす自由”をくれるのは確かです。
この気づきが、FIREをより現実的に感じさせてくれました。
公務員の“安定”と“縛り”のリアル
公務員の安定を一番感じるのは、ボーナスの時期。
景気に左右されにくく、毎年安定した金額が支給されるのは大きな安心です。
一方で、若い頃の基本給はとても低く、正直つらい時期もありました。
「ここまで耐えてきたのだから、途中で辞めたらもったいない」
そんな心理的ハードルも、公務員がFIREを難しくする要因のひとつです。



さらに、副業や複業が自由にできないため、
「辞める前に収入の柱を増やしておく」ことが難しいという現実もあります。
FIREに向いている人・向かない人
私自身は、FIREに向いているタイプだと思います。
理由はシンプルで、1人で考えて判断して行動するのが好きだから。
投資やブログなど、自分のペースでコツコツ取り組めることが性に合っています。
無駄な飲み会が苦手で、毎日同じ人とランチするのも正直しんどいタイプ。
FIRE後にやりたいことがたくさんあるから、今はその準備期間だと思っています。
逆にFIREに向かないのは、孤独が苦手な人や、やりたいことがない人、自分で調べて答えを出すのが苦手な人。
また、若すぎて社会経験が少ないうちにFIREするのも私的にはおすすめしません。
人との関わりや社会の仕組みを知ってこそ、自由の意味が分かると思うからです。
FIREを考えてから「人付き合いの優先順位」が変わった
FIREを目指してから、「自分がどう生きたいか」を軸に
人付き合いや時間の使い方を見直しました。
「無駄な人間関係に時間を使わない勇気」
「本当に会いたい人とだけ関わる心地よさ」



そういったものを大切にできるようになり、
今ではお金の管理よりも、“心のミニマリズム”を意識しています。
30代・40代公務員でもできる!iDeCo・新NISA・投資信託の賢い使い分け
公務員という安定職でも、FIREを目指すなら資産運用は避けて通れません。
私自身も、母子家庭育ちで節約体質、かつ公務員として安定収入があることを活かして、
iDeCo・新NISA・投資信託をうまく組み合わせながら運用しています。
それ以外にも、個別株、ゴールド、ビットコインがありますが、まずは上記のiDeCo、NISA、投資信託から始めるべきだと私は思います。



この記事では、実際の体験談を交えてどのように使い分けるかを具体的に紹介します。
iDeCoは“長期積立+税制優遇”で資産形成の土台に
iDeCoは早めに始めるほど効果が大きいと感じました。公務員は積立額に上限がありますが、コツコツ積み立てれば大きな利益につながります。
- 積立額は月2万円が限度(2025年現在)
- 投資対象はバランス型中心にする
- 過去9年で利回り16%以上、iDeCo資産は約+90%に



安定収入の公務員だからこそ、計画的に長期積立が可能!税制優遇の恩恵を最大化できました。




新NISAは非課税枠を活かして効率よく運用
2024年から始まった新NISAも活用中です。
iDeCoと違い、60歳前でも引き出せる自由度があるのが魅力。
- 年間120万円の非課税枠を利用
- 成長株や国内株式中心に分散投資
- 運用期間が短くても、ボーナスや臨時収入で追加投資
長期積立+非課税枠で、リスクを抑えつつ資産形成しています。


投資信託でリスク分散と暴落時の対応を実践
コロナやウクライナ戦争などの暴落時も経験しました。
投資信託は、分散投資と定期的なスイッチングで対応。
- 市場が下がったときも慌てず積立継続
- 不安定時は株式→債券に一部切り替え
- コロナ初期や戦争開始時に実際にスイッチング体験
「目先の値動きに惑わされず、長期視点で資産を育てることがFIREへの近道」
投資信託は、自分でリスクをコントロールする楽しさと安心感を同時に得られる手段です。
これから投資を始める30代・40代の方は、まずはiDeCoとNISAを初めることをお勧めします。NISAの枠内で投資っ信託を購入し、慣れてきたら他の投資信託や個別株も検討して行く、という流れが安心です。
暴落やリスクも経験済み!公務員がFIREに向けて資産運用を続ける方法
安定収入がメリットの公務員は保守的な方が多いイメージですが、そんな方達が苦手とする「リスク」が投資には必ずあります。
私自身も、コロナショックやウクライナ戦争の影響で資産が大きく変動した経験があります。
そんなとき、どう対応したかを実体験を交えて紹介します。
暴落時も慌てず対応する
コロナショックで株価が急落したとき、私はパニック売りをせずに少額を債券に移動しました。
ウクライナ戦争開始時も同じように、リスク資産の一部を現金化及びゴールドに移動して心理的余裕を確保。
定期的にポートフォリオを見直し、目標資産配分に戻すことを習慣にしています。
「一度焦って売ってしまったら、せっかく積み立てた資産が減ってしまう。
だから事前にルールを決めて、落ち着いて対応するようにしていました」
長期視点で積立を続けるコツ
安定職だからこそ、長期積立のメリットを最大化できます。
生活費を極端に削りすぎず、ポイントで節約して余剰資金で運用するのが私のやり方です。
積立額は家庭の状況に応じて調整し、心理的に無理のない範囲で継続しています。
「積立額を増やすために生活水準を落とし過ぎると続かない。
だから旅行や体験にはお金を使いつつ、余剰資金でコツコツ運用するのが理想です」


投資を通じて得られる自由と安心感
資産運用を始めてから、心に余裕が生まれました。
家族との時間や趣味にお金を使えるようになり、仕事だけに依存せずに生活の選択肢が増えます。
また、投資を通じて自分で判断して行動する力も身につき、FIREに向けた計画をより具体的に描けるようになりました。
「安定職だから焦らず長期的視点で運用できる。
そして投資経験を通じて、家計や生活全体の最適化も進むと実感しています」
まとめ
この記事では、30代・40代の公務員向けに、FIREを目指すための資産形成と投資戦略を私の体験談と共に紹介しました。
- 公務員の安定収入を活かし、iDeCoや新NISAで効率的に資産を増やすことが可能
- 投資信託は長期積立で、私の場合投資信託額のプラス200%超えの成果を達成
- 暴落時でもルールを決めて対応すれば、大きな損失を避けながら資産形成ができる
- 投資を続けることで、心に余裕が生まれ、FIREを意識したライフプランを描きやすくなる
- 自分に合った資産運用を選び、生活の中で無理なく継続することが重要



公務員という安定職の強みを最大限に活かして、長期的な資産形成を行えば、FIREに向けた一歩を現実的に踏み出せます。








