異動ガチャで辞めたい公務員へ|つらい異動を“FIRE戦略”に変える方法

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「また異動…」「希望部署じゃない」「もう辞めたい」
そんなふうに感じていませんか?

公務員は安定していると言われる一方で、異動ガチャ・部署の相性・人間関係・家庭との両立など、誰にも言えないストレスを抱えがちです。
そして30〜40代になると、責任は増えるのに自分の希望は通りにくく、「このまま定年まで続けられるのか」と不安が大きくなります。

本記事では、そんなお悩みを解決します。

本記事の内容(最重要ポイント)
・なぜ異動が理由で「辞めたい」につながりやすいのか
・30〜40代公務員が抱える“辞めにくさ”の正体
・異動のストレスを“FIREや早期退職戦略”に変える方法

本記事の信頼性
・著者は20年以上、公務員として異動ガチャ・育児・高負荷業務を経験
・希望していた教育委員会に行けず土木部の総務部門へ異動 → 悩みながらも働き続けた実体験
・投資歴15年以上、資産を4.5倍以上にし「辞めたい不安」が軽くなった体験を公開

この記事を読むと、
異動に振り回されない生き方のつくり方がわかり、
これから先「辞めたい」と思った時の選択肢が増えます。

茶ぴ子

異動が不安な方、今の働き方に限界を感じている方は、ぜひ最後まで読んでください。

目次

異動ガチャで「辞めたい」と感じる理由|公務員が特にきつい3つのポイント

異動のたびに人生が振り回される――
これは、公務員なら誰もが一度は感じる悩みではないでしょうか。

私自身、この“異動ガチャ”に振り回されて心が折れかけた経験が何度もあります。
とくに子育て中の公務員にとって異動は、生活すべてを揺るがす大きなイベントです。

茶ぴ子

ここでは、公務員が異動で「辞めたい」と思ってしまう代表的な理由を、私の実体験も交えて解説します。

希望部署に行けない現実(私の“土木総務送り”体験談)

まず一番大きなストレスは、
「希望がなかなか通らない」異動システムそのもの

私は昔、どうしても教育委員会に行きたくて強く希望を出していました。
ところが発表当日、所属長から異動先を聞いて固まりました。

まさかの “土木部の総務課” 行き。

教育とは真逆。
専門性も興味もゼロ。
異動先の先輩たちには申し訳ないけど、当時の私は本気で落ち込みました。

勤務が始まってからも慣れるまでは毎日胃が痛かったです。
ただ、現場見学だけは好きで(笑)トンネル工事見学とかかなり面白かったです!
普段入れない工事現場に連れて行ってもらえたことは、貴重な経験でもありました。

でも、正直言ってこう思っていました。

「この働き方がこの先も続くなら、辞めたい……」

異動がきっかけで退職を考える公務員が多いのも当然だと思います。

適性も経験も無視される仕事配置のストレス

次に、公務員組織では
「適材適所」がほとんど機能していない
という深刻な問題があります。

・専門知識が生かせない部署に飛ばされる
・経験が積み上がらない
・せっかく身につけたスキルが毎回リセットされる

私の場合、教育・福祉畑の経験が多かったのに、
突然“土木”に行ったことでそれまでの蓄積がゼロになったように感じてしまいました。

異動後すぐの私は本当にこう思っていたんです。

「今まで頑張ってきたことがリセットされてしまう…?」

スキルが断絶されることは、キャリア形成において大きなストレスです。
「辞めたい」と思ってしまう人もいると思います。

子育て中公務員にとって異動が重すぎる理由

そして何より、子育て中の異動は心身どちらにも負担が大きいです。

・保育園や学校の送迎時間との両立
・新しい部署の勉強
・家庭のリズムが全部変わる
・業務内容がゼロからになる緊張
・周囲に気を遣って育児のために早く帰りにくい

子育て中の異動は“働き方”だけではなく、
日常生活全体にダメージが来ます。

公務員の異動は“仕事の変更”ではありません。
人生の再構築レベルの大イベント

茶ぴ子

だからこそ、多くの公務員が
「異動がつらくて辞めたい」と感じるのです。

異動のストレスで心が折れる瞬間|実際に私が限界を感じた場面

異動先の仕事に慣れない中で、
「もう無理かもしれない」と感じた瞬間は何度もありました。

ここでは、実際に私が経験した“心が折れかけた出来事”を3つ紹介します。
中間管理職・子育て・新人育成…その全部を同時に抱えていた頃の、本当にしんどかったリアルです。

新人育成と上司の要求の板挟み(係長級のつらさ)

異動してしばらくすると、私の役職は
「新人育成の中心になってほしい」という位置づけになりました。

しかし、ここで地獄が始まります。

上司からはこう言われます。

「新採さんが辞めないように。
でも、1年後には“完全に独り立ち”できるように育ててね。」

──いや、どっちも大事だけどさ…。
丁寧に教えれば甘やかしになるし、
厳しく言えばすぐ落ち込む。

実際にあった場面でいうと――

・注意しなければ分からない
・注意すると深刻に落ち込みすぎてメンタルが心配
・「自分で調べよう」という姿勢が育たない
・同期同士で “みんなもやってませんでした” と言い訳が始まる

これ、本当にしんどいんです。

私は新人さん自身を責める気持ちは全くなくて、
ただ「教え方」や「関わり方」に毎日悩んでいました。
でも、板挟みの状態が続くと心は確実にすり減ります。

「新人さんのためにも、上司のためにも、私が壊れるわけにはいかない…」

そんな気持ちで、なんとか踏ん張っていた時期でした。

「もう無理」と思った夕方6時の焦りと膀胱炎になった日

これが一番リアルで“辞めたい”と強く思った瞬間です。

子どもの送迎がある日は、18時には絶対に退庁が必要でした。

なのに、新人さんに丁寧に質問対応をしているうちに、
自分の仕事はどんどん後回しに。

・書類の締め切り
・メール返信
・上司からの急な依頼
・翌日の準備

気づくと17:50
そこから鬼のように仕事を片付けて、
トイレを我慢しながらPCと書類を高速処理

ようやく退庁できたのは18時を10分過ぎたころ。

そのとき、新人さんも先輩も、
普通に私を置いて帰っていました。

帰り道、走りながらふと思ったんです。

「私、何やってるんだろう…」
「家族のために仕事を調整していたはずなのに」
「この働き方、いつまで続けるの?」

茶ぴ子

そして結局、我慢しすぎて膀胱炎に。
病院の待合室で、涙が出そうになったのを覚えています。

努力が評価されにくい構造がメンタルをすり減らす

もうひとつ、異動先で強く感じたのは──

「公務員は努力が可視化されにくい」という現実。

新人育成も
新しい業務のキャッチアップも
残業を減らすための改善も

全部やっても、評価は“ほんの少しプラス”。
昇給は数千円。
ボーナスも劇的には変わらない。

私は毎年評価は決して悪くなかったのですが、
それでもこう思ってしまいました。

「こんなに頑張っても報われないなら、もう限界かも」

やりがいや達成感を味わう前に、
疲労と虚しさの方が大きくなっていった時期でした。

異動のストレスは、
単なる「仕事の負荷」ではありません。

公務員という働き方・評価制度・組織文化、
その全てが重なって心を疲弊させていきます。

だからこそ、
「辞めたい」と思うのは弱さではなく、
むしろ自然な反応なのだと思います。

辞めたいけど辞められない公務員の本音

「もう辞めたい…」
そう思っても、公務員は簡単には辞められません。

私自身、何度も辞めたいと思いながらも踏みとどまってきました。
その理由には、表からは見えない“現実的な縛り”があります。

安定収入・教育費・住宅ローンという“見えない鎖”

公務員は給料は高くないけど、異動しても収入が落ちにくいという強みがあります。
そして、子どもがいる家庭なら必ず直面するのが、

  • 教育費の急増(特に高校〜大学)
  • 住宅ローンという長期の固定費
  • 家族の生活を支える責任

私も例外ではありませんでした。

「安定収入があるのに辞めるなんてもったいない」
「子どもが高校・大学に行くお金はどうするの?」
「住宅ローンあるのに本当に辞めるの?」

周りにも言われるし、自分でも何度も問い直しました。

実際、我が家は夫婦で働いていても、
高3の塾代6万円+模試代+受験費用でぐんぐん出費が増えています。
この現実がある以上、勢いで辞めるなんてできない。

公務員は安定しているがゆえに、
逆にその“安定”が辞めづらさの理由になるのです。

「辞めるのはもったいない」の圧力と罪悪感

公務員を辞めたいと言うと、ほぼ100%返ってくる言葉があります。

それが、

「辞めるなんてもったいないよ!」

茶ぴ子

この“もったいない圧力”が本当にしんどい。

私の場合はさらにこう思ってしまいました。

  • 自分を採用してくれた組織に対して申し訳ない
  • せっかく頑張って評価してもらえているのに中途で辞めるのは裏切りでは?
  • 同僚に迷惑がかかるかも
  • 「逃げた」と思われないだろうか

安定している仕事だからこそ、
辞めたい気持ちを言葉にするだけで罪悪感がわいてきます。

だけど、本音ではこう思っていました。

「この働き方で60歳まで続ける自信がない」
「体も心も、今のままではもたない」

辞めたいのは甘えではなく、
“自分の人生を大切にしたい”という正当な気持ちなんですよね。

副業できないから選択肢が狭いという現実

民間なら、「辞める前に副業で稼ぐ」という選択肢がよくあります。
でも、公務員は原則 副業NG

そのため、

  • 辞める前に収入の柱を作る
  • 試しに小さく始めてみる
  • ゆるく副業で可能性を探る

こういう準備がほぼできません。

私もブログや投資の勉強はしてきましたが、
「副業として軌道に乗せてから辞める」というルートは実質不可でした。

だからこそ、

「辞めたいけど、辞めた後やっていけるのかな…」
「副業で地盤を作れないのはつらい」
「選択肢が少ないから辞めるのが怖い」

という状態に陥ります。

失業給付が受けられない公務員は、辞める時に「退職金だけが頼り」という現実

もう一つ、公務員が辞めにくい大きな理由があります。

それは──
公務員は雇用保険に加入していないため、失業給付が一切もらえない ということ。

民間企業なら、会社を辞めても

  • 失業手当(最長1年)
  • 教育訓練給付金
  • 再就職手当

など、次の仕事までの“つなぎ”となる制度があります。

しかし、公務員はこの制度から完全に外れています。

つまり、辞めた瞬間に
収入はゼロ。頼れるのは退職金のみ。

私自身、この事実を知ったとき、

「辞めたいけど、辞めた直後の生活費はどうするの?」
「本当に資産がないと一気に詰む…」

という恐怖が一気に現実味を帯びました。

特に子育て世帯なら、
教育費・住宅ローン・生活費は毎月確実にかかる。

だから、退職金をもらってもすぐに減っていく可能性は高い。

茶ぴ子

この “辞めた瞬間に収入ゼロ” という構造こそ、
公務員が辞めたいと思いながらも踏み切れない大きな理由の一つです。

異動のストレスを“FIRE戦略”にぶつける!

異動でメンタルを削られ続ける日々──。
私自身、「辞めたい」と思いながらも辞められず、心の中にモヤモヤを抱えていました。

でもある時ふと気づいたんです。

「辞めたい」という気持ちは、逃げではなく“人生を立て直すサイン”なのかもしれない。

ここから、私が実際に取り組んだ“異動ストレスをFIRE戦略に変える方法”をまとめます。

まずは家計最適化で「辞められる家計」に変える

異動に振り回されない生き方を実現したいなら、
最初にやるべきは 収入より支出の最適化 です。

私がやったのは、たった3つ。

  • 固定費を見直す(通信費・保険・車・住宅ローンの金利交渉)
  • 教育費は“必要なときに集中投下”して、毎月の家計を圧迫させない
  • 夫婦で支出ルールを明確にしてブレをなくす

特に住宅ローンは、
「借り換えます」と銀行に相談しに行ったら、担当者が慌てて金利を下げてくれた経験があります。
これだけで年10万円以上の節約に。

支出の最適化は以下の記事を参考にしてください。

投資歴15年以上で感じた“資産が心を軽くする”力

25歳から始めた投資信託。
iDeCoは9年で+90%。
トータルの投資利益は 元本の4.5倍 を超えました。

資産が増えてくると、不思議なことに……

  • 職場で理不尽なことがあっても、飲み込みやすい
  • 異動発表も「まあ、何とかなるか」と受け入れられる
  • 心に“逃げ道”ができる
  • 「辞めようと思えば辞められる」という余裕が生まれる

この メンタルの余裕こそが、公務員がFIREを目指す最大のメリット。

お金の余裕は、心の余裕に直結しました。

辞めたい気持ちを原動力にする3ステップ

「辞めたい」が強くなるほど、FIREの炎は強くなる。
私がやった3ステップはこちらです。

ステップ1|嫌だった異動・働き方を“データ化”する

  • どの部署がストレスだったか
  • 何がしんどかったか
  • 自分の適性と合わない仕事は何か

これを整理するだけで、働き方の軸が見えてくる。

ステップ2|辞めた場合のシミュレーションをする

  • 年間生活費はいくらか?
  • 退職金で何年もつ?
  • 新NISAで年いくら運用益を作れる?
  • iDeCoは何歳から受け取る?
  • 今辞めても教育費は払えるか?

シミュレーションすると、
不安の正体が“数字”として可視化されます。

ステップ3|「理想の辞め方」を決める

  • 何歳で辞めたいか?
  • どのくらい資産があれば安心か?
  • 辞めた後にやりたいことは?

私が自由な生活でやりたいことは・・・
・お菓子作り
・読書
・ブログ
・温泉
・社寺めぐり
・不動産の勉強
・通信大学への興味
・子ども食堂活動への参加

この「辞めたらやりたい」が具体的になるほど、
辞めたい気持ちは“逃げ”ではなく 前向きな人生戦略 に変わります。

「辞める→何をするか」
ここが明確でないと、FIRE生活は有意義なものにならないと思います。
子供とゆっくり向き合う、もいいと思います。
とにかく目的意識がはっきりしていた方がモチベーションにも繋がります。

辞めたい、辞めてやる!という気持ちをFIRE戦略に変えることで、
今の働き方との距離を取りつつ、未来の選択肢を広げることができます。

異動で「辞めたい」と思ったら…それは“人生を変えるサイン”かもしれない|まとめ

異動ガチャ、希望外の配属、若手育成の板挟み、子育てとの両立…。
30〜40代の公務員にとって、異動はただの配置換えではなく 人生全体に影響する大イベント です。

この記事で伝えたかったのはひとつ。

「辞めたい」と感じること自体は悪いことじゃない。 むしろ“これ以上自分をすり減らさないための合図”だということ。

異動のストレスは、
✔ 心と体をすり減らす
✔ 自信を奪う
✔ 仕事にも家庭にも影響する

でも同時に、
FIRE・早期退職を現実的に考えるキッカケ にもなります。

下記の記事も参考にしてくださると嬉しいです!

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